自分自身が理想通りのキャリアを送っていない限り、一度ぐらいは転職するかどうか迷ったことがあるのではないでしょうか。
今回は様々なケース別に、転職するべきかどうか、最適な行動は何かをまとめていきたいと思います。
【ケース1】特に理由はないがなんとなく転職したい、という気持ちが続いている場合
回答 ⇒ すぐ辞めるべきではない
このような状況が続いている場合は、キャリアの迷子になっている可能性が高いです。
現状に満足していないわけではないが、満足しているわけではない。このような状況が続くと、本当にこのままでいいのだろうか、という考えから、転職が選択肢に入ってきます。
この場合考えてほしいことは、あなたが将来的にやりたいと思っていることは何か、ということです。
あなたが20年後、30年後に達成していたいこと、経験していたいことが、今のキャリアをそのまま伸ばしていったときに達成可能か、その可能性はどの程度か。それらを熟慮したうえで、どうしても実現が不可能と判断したら、転職を検討すべきでしょう。
逆に、20年後、30年後に実現していたいことが定まらずに転職ができたとしても、将来の目指すべき方向性が決まってない以上、また同じ悩みが発生する確率は高いです。
しっかりと自身のやるべき方向を見つけてから、転職を考えてくださいね。
【ケース2】現在の仕事が、自分のやりたいことと異なる場合
回答 ⇒ すぐ辞めるべきではない
このケースの該当者は結構多いのではないかと思います。希望の業界の企業に入社できたものの、ジョブローテーションによって全然興味のない職種に異動となった、就職してからやりたいことが変わってきて、今の会社の仕事に興味が持てなくなった、などが主な理由です。
このケースで考えるべきことは、社内で自分がやりたいことを実現できる業務があるか、です。もし希望する部署があり、かつそこに異動できる可能性が極端に低いのではない限り、人事希望を出したり、(制度があれば)ジョブチャレンジに申し込んだり、できる限りのことをしておきましょう。一方、最後まで希望部署に異動できない可能性ももちろんあります。そのため、自分自身の中で3年以内、など期限を決めて、その間に転職ができるように十分に準備をし、スキルを伸ばしておきましょう。
もし、社内ではもうやりたいことがない、もしくは就職してから希望する業種が変わった、という場合は、ケース1と同様、あなたが20年後、30年後に達成していたいこと、経験していたいことが何なのか考えてみましょう。
ケース1で述べた通り、今の会社でやりたいことが無かったとして、ではどういうことなら自分は仕事に打ち込めるか、ということが決まっていない限り、転職したところで同じ悩みが起きる可能性は高くなります。
十分に自分の将来のキャリアを考え、方向性がしっかりと固まったうえで転職活動に動き出しましょう。
今回は以上となります。次回は、転職すべきかどうかについて、異なるケースの場合を考えていきたいと思います。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
加藤 貴之