転職するべきか迷ったとき  ~その2~

本日は、昨日に引き続き、転職するべきかどうか迷ったときの判断、考え方をお伝えしたいと思います。

 

【ケース3】積極的に今の会社を辞めたいわけではないが、何か新しいことにチャレンジしたい

回答 ⇒ 今の会社でできることを探し、なければ転職に向かって動き出す

この状況は、転職をするにしてもしないにしても好ましい状況です。なぜなら、現在の自分とその周りの環境を客観的に観察できる冷静さがある状況だからです。

一般的に転職をする場合、「今の会社を辞めたい」「上司とそりが合わない」「仕事が単調でストレスがたまる」など、マイナスの感情からスタートすることが多いです。

マイナスの感情からのスタートの場合は、自分自身が感じている焦りや、早く辞めたいという心理から、不用意に転職をしてしまい、余計に待遇や環境が悪くなった、ということを招きやすいです。

 

ケース3のような状況の場合は、まずしっかりと会社のキャリアパスや制度を確認し、自分が実現したいことができるルートが確保されているか確認しましょう。会社によっては他の団体への出向プログラムや、留学プログラムが用意されていることもあります。そのような機会を使ってキャリアアップを狙うことは、最小限のエネルギーとリスクで最大のリターンを得る大きなチャンスです。

そのようなルートが存在せず、どうしても自分の会社では自分のキャリアゴールを達成できない、というときは、そのゴールを実現できる企業をじっくりと選び、転職活動を行いましょう。

転職エージェントは、キャリアビジョンがしっかりしている転職候補者にはより手厚い相談、サポートをしてくれます。転職できる可能性が高い候補者というのは、エージェントにとっても好ましい人材だからです。

どちらの手段を取るにしろ、自分のキャリアゴールとプロセスをしっかりして、盤石の態勢でことを進めましょう。

 

【ケース4】業務量やストレスが過剰で、自分の体調や精神に危機を感じている、もしくは具体的症状が発症している

回答 ⇒ 可能な限り早くキャリアチェンジをしましょう

他のケースでは将来のキャリアビジョンをしっかりと考えてから行動をするべきだと示しましたが、ストレス過多で自分の健康を害するレベルになっている方についてはまずその職場から離れましょう

もし、もうすぐ異動でその部署から離れることができ状況が改善される場合はそれまで何とか耐えてもいいですが、このような状況になっている場合はそれがかなわないケースの方がはるかに多いです。

自分の健康を損なってしまったら、その時仕事ができなくなるだけでなく、その後のキャリアにも大きな影響を及ぼします。キャリアも重要ですが、自分の身体はそれ以上に大事であるため、そのような環境下にいる方はどのようにその環境から離れられるかを中心に考えましょう。

また、そのような精神状態になっている場合、自分一人で脱出することができない状況に追い込まれていることもあります。もし同僚、友達、家族に話すことができるのなら、最大限サポートしてもらいましょう。そういうときは他人に助けてもらうことは躊躇するべきではありません。

 

以上、4つのケースを紹介しましたが、実際にはこれらの状況が入り混じっていて、自分で正しい判断を下すことが難しいことも多々あるかと思います。そのような転職の相談にも乗ることができますので、どうぞお気軽にご連絡をしてください。

それでは次回もよろしくお願いいたします。

加藤 貴之