こんにちは。
キャリアデザインコンサルティング&ラボの加藤です。
本日のコラムは「パラレルキャリアのススメ」です。
皆さん、社会人として本業をこなすうえで、
・スキルアップの為、本業とは別分野の事業に取り組みたい
・自分の趣味、特技を仕事にしてみたい
・スキマ時間を使って第2の収入元を確保したい
と考えたことはありませんでしょうか?
今回は、現在注目が集まっている”パラレルキャリア”について解説したいと思います。
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パラレルキャリアとは?
パラレルキャリアという言葉自体は一度は聞いたことがある方も多いと思いますが、これは「経営の神様」と呼ばれるピーター・ドラッガー氏により提唱された言葉です。
パラレルキャリアの定義は”本業を持ちながら、第二の活動をする”ことです。
ここでいう第二の活動は、明確な定義が定められておらず、必ずしもお金を稼ぐ活動(副業)に限定されているわけではありません。
ボランティア、社会貢献活動、社内兼業など、キャリアに関する第二の活動をしていれば、どのようなことであってもパラレルキャリアに該当します。
パラレルキャリアの推進
自主的にパラレルキャリアを進めている方も増えてきましたが、経済産業省も以下のようなメッセージを出し、パラレルキャリアの推進をしています。
人口減少や第四次産業革命、人生100年時代といった大きな環境変化の中で、“働き方”や、企業と人との関係性も変わりつつあります。それぞれの働き手が自らの望むように働き、その能力を発揮できるようにするために、また自律的なキャリア形成を行えるようにするためには、多様で柔軟な働き方が、選択肢として確立されることが重要です。
(出典:経済産業省 ”多様で柔軟な働き方”、https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/tayou/tayou.html)
これは、一つの会社で働き続けながら安定的なキャリアを継続することが、将来的に困難になるということを暗に示しています。
なお、このような社会変化の要因として「世界の変化の速さの加速」が挙げられます。
これまでは一つの会社でジェネラリストとしてじっくりとビジネススキル・知識を身につければよかったのですが、最近は求められる専門性が次々と変化しています。
一つだけのビジネススキル、一つだけの専門性では、社会が大きく変わったタイミングでその人の人材価値が失われてしまう大きなリスクがあります。
そのため、国や自治体もパラレルキャリアを推進し、2つ目、3つ目のスキルを身に着けさせようとしているのです。
パラレルキャリアのメリット
パラレルキャリアが広がると、企業にとっても労働者にとってもメリットがあります。
労働者側のメリットを挙げると以下の3つが挙げられます
①自身の能力・スキルの拡張
◆本業だけでは得られない能力・スキルを身に着けることができる
◆社外でも通用する能力・スキルを身に着け、人材価値が向上する
◆本業以外の能力・スキルを持つ人脈ができる
②キャリアの選択肢の増加
◆本業ビジネスが傾いた際の保険となる
◆社外人材を活用し、キャリア開発を加速できる
◆本業以外で収益を獲得し、別の道にチャレンジ(投資)できる
③自己実現への近道
◆昔やりたかったけど今できていないこと、に再チャレンジできる
◆働きながら起業に向けての準備ができる
◆収益を拡大してプライベートをより充実できる
特に、現状では本業でビジネスを続けることに不安を持ち続けている方が多いです。
そのような不安を払拭できるうえに、上記のようなたくさんのメリットを享受できることは、パラレルキャリアの挑戦だけでも人生にとって大きなプラスになるといえます。
まとめ
今後のビジネス環境については、ますます変化が加速し、かつ不確実性・不透明性が増していくことは間違いがないかと思います。
その際に、本業だけのビジネススキル・専門知識のみを保有していると、いずれはそれらのスキル・知識の陳腐化が進んでしまいます。
パラレルキャリアには、自らのキャリア上のリスクを減らし、かつ将来のメリットを得るという一石二鳥の要素があります。
ぜひとも皆さんがやりたいことを実現するために、パラレルキャリアにチャレンジしていただければと思っております。
もしパラレルキャリアについて相談がしたいということがあれば、いつでもこちらからメッセージを送付して下さい。無料でご相談に乗らせていただきます。
それでは本日のコラムは以上になります。
お読みいただきありがとうございました!